保育園、幼稚園の進級。泣く子供に困っているお母さんへ

子育て

少しずつ春が近づいてきて、何となく気分がソワソワ。

何だかドキドキするお母さんもいるのではないでしょうか。

私も、子供の進級が近づいてきて楽しみにしながらも、どこかソワソワ、ドキドキしているような…。

大人がソワソワするぐらいですから、きっと子供も落ち着かないですよね。

保育園や幼稚園によっては、進級に向けて数か月前から準備していくところがあると思います。

進級を前にして子供も楽しみな気持ちがありながらも、不安や緊張でドキドキ、ソワソワしている子供もいるようです。

 

今日は、進級時期の子供の様子や家庭での対応などについてまとめます。

 

こんな方におすすめ

・進級時期に子供が泣いて登園したがらなくて困っているお母さん

・進級時期になると子供が甘えてくるなと感じているお母さん

・進級時期の子供の変化にどんな対応をしたら良いか悩んでいるお母さん

進級準備って何のためにするの?

この時期は、次の年度に向けて会社や学校でも準備をしていきますよね。

子供達も同じで、新しい学年になり、新しいことを学んだりしていくために次の年度の準備をします。

私の子供が通っている園では、だいたい12月ぐらいから少しずつ進級準備を始めます。

 

私たち大人だって転職や転勤などの場合、いきなり新しい環境、新しい職場の人、新しい仕事内容となると緊張してしまいます。

子供だって同じ。

毎日楽しく遊んでいるだけに見えても、子供なりの目線で周りを見て理解し、環境の変化を感じ取っているのです。

 

大人だってドキドキする新しい環境。

子供がその子らしく過ごせるよう、安心した環境や安心できる先生や友達との関係を進級する前から少しずつ作ることで、4月から新しい環境で過ごせ、色んなことを学び成長していく。

 

特に、幼児期は1年1年成長していき、自分のことを自分でできるように保育園や幼稚園では教えてくれるます。

なので過ごす部屋にある置いてあるものなども1歳児と5歳児さんではだいぶ違います。

保育園で自分でやることも年齢によって違いますもんね。

 

子供が新しい環境に不安になったり、緊張することなく、安心して楽しく保育園や幼稚園で生活できるようになるために、前の年度から少しずつ進級準備をしているのです。

 

進級時期に子供が見せる反応

 

進級時期に子供が見せる反応として、

保育園や幼稚園に行きたがらない

疲れやすくなる

甘えん坊になる

自分でできることをしなくなる

泣くことが増える

おしっこの回数が増えたり、おもらしが多くなる

暴れる

指しゃぶりをしたり、おっぱいを欲しがるようになる

など色んな反応があります。

 

 我が家の場合

 息子は2歳児クラスから3歳児クラスに上がる時は、クラスが1階から2階になり環境が大きく変わりました。

息子の通う園ではモンテッソーリ教育を取り入れていて、3歳から5歳児の異なる年齢の子供達が同じクラスで一緒に過ごします。

そして、トイレや着替えなど基本的には自分ですることが多くなります。

進級準備は1月頃から徐々に新しいクラスに行き教室の雰囲気に慣れる、新しい教室のトイレを使えるようになる、4月から同じように過ごすお兄ちゃんお姉ちゃんと過ごすなどをメインにしていました。

息子は新しいクラスに行くことでお兄ちゃん、お姉ちゃんが構ってくれるのはとても嬉しかったようです。

しかし、不安も大きかったようで、帰宅後は泣き続ける、甘える、おしっこを漏らす回数が増えるなどがみられるようになりました。

また、とっくに卒乳していたのに「おっぱい触りたい」というようになりました。

そんな息子の反応に私もどうして良いか分からず、甘え続ける息子の相手にグッタリとしたのを覚えています。

 

どうして、そんな反応をするの

発達障害のある子だけではないですが、環境の変化に敏感な子供は不安が大きくなりやすいです。

その背景には「新しいクラスになって〇〇とか、△△とかをするようになるんだな」というような全体を見て、脳の中で情報を処理し、”見通しを立てる”ということの苦手さが抱える子供がいます

特に発達障害のある子供では、『全体を見る』と言うことが苦手なため、この”見通しを立てる”ことができず、漠然とした不安を感じやすいです。

また、言葉の理解が遅めな子供や、耳から聞いて理解することが苦手な子供、目から入る刺激をうまく処理できない子供だと、「何をしたら良いかわからない」というところから不安になりやすいとも考えられます。

その不安が、泣く、甘える、パニックになる、登園したがらない、おもらしが増えるといったことに繋がっていくのです。

 

私たちも例えば言葉の通じない海外で道に迷い、行先について現地の人に尋ねたとします。

その時、「このまま歩けば良いよ。」と言われるのと、「まっすぐ歩いて300mぐらい行けば右に見えるよ」と具体的に言われるのとでは、安心感が全然違いますよね。

何かしらの発達に課題を抱えている子供達は漠然とした不安を抱えているんですよね。

 息子の場合

 息子は言葉の理解が遅いこと、目から入る情報の理解はしやすいのですが、情報が多すぎると何をして良いかわからなくなることなどから、新しいクラスで過ごすことに不安がとても大きかったんだと思います。

それまでに過ごしていた教室や一緒に活動していた先生やお友達の存在が息子にとっては安心感に繋がっていたから、とても大きな不安を感じたことでしょう。

子供は安心があってこそのびのびと自由に活動ができるんですね。

 

進級時期の子供に家庭でできること

この時期に家庭でできることとしては、できるだけ叱らない、怒らないということが大切だと思います。

子供も新しい環境に慣れようと毎日頑張っているのです。

そんな時に「もう4月からお兄ちゃん、お姉ちゃんになるんだよ」、「もう大きくなったんだから自分の事は自分でしないといけないよ」、「泣かないの」、「甘えないの」と言うようなことを言ってしまうと、子供は家でも安心して過ごすことができなくなってしまいます。

幼稚園や保育園でいっぱい頑張っている時期だからこそ、お家ではしっかりと甘えさせてあげて安心させてあげることが、次の日も保育園、幼稚園で頑張れることに繋がると思います。

また、家庭での様子を保育園や幼稚園の先生にお伝えすることも大切です。

発達障害の子供でなくても、進級準備の時期は不安定になりやすいと思います。

なので、まずは子供の様子をみる、様子が違えば、保育園や幼稚園の先生に相談することも大切です。

 我が家でしたこと

息子は帰宅後、毎日指しゃぶりをしながら泣くという状況が10日ほど続き、そのうち、家でのおしっこの失敗も増えてきました。

まだ、あまり自分の思うことを上手に伝えることができない息子だったので、「疲れたの?」、「眠たいの?」と聞いていました。

はじめのうちはどうしたのかな?と思っていたのですが、帰ってきたら玄関先から泣き続けるということが続くのと、発表会などの行事前にも似たようなことがあったので、進級準備に伴う不安だと分かったのです。(進級準備で新しいクラスに行っていることは知っていました)

それからは、帰宅後ゆっくりと息子との時間を取ることができるように、夕ご飯の準備は朝の出勤前にできるだけ済ませておくように準備をしました。

また、赤ちゃんだった娘の世話は夫に頼める時はお願いして息子との時間をたくさん作ることを意識しました。

そして息子がおしっこを失敗した時なども叱らず、自尊心が傷つかないようにしました。

朝になると登園しぶりがありグズることもあったので、できるだけ生活リズムが崩れないように早寝早起きを意識して、朝ご飯は息子が好きなものを多めに出し、朝起きる楽しみを作りました。

また息子は体質的に疲れやすいので、体調管理をしっかりとすることと、休日には予定を詰め込みすぎず、疲れをためず登園できるように注意していましたよ。

 

保育園、幼稚園などへの相談

この時期はどんな子供でも変化を敏感に感じ不安定になりやすい時期です。

また、先生たちも進級に向けて忙しく、気ぜわしくなっているかもしれません。

だからこそ、子供の小さな変化を見逃さず、その都度、通っている園の先生に相談ができたら良いと思います。

環境に慣れることで安心して過ごすことができるため、落ち着くまでには時間がかかるし、相談してすぐに解決できる問題でもないかもしれません。

園によって対応も違うと思います。

しかし、何よりお母さん自身が一人で抱え込まず、たとえすぐに解決できなくても子供の抱える不安を園と共有することが大切だと思います。

お母さんが不安だと、子供はさらに不安になってしまうかもしれません。

 息子の場合

息子が進級準備で不安を感じていると分かってからは、保育園の先生と療育先に相談しました。

保育園の先生と話したところ、4月からの新しい担任の先生が決まっていたので、その先生との信頼関係を築けるよう、さらに関わりを増やしてくれることになりました。

また、日ごろから進級準備で行っていたクラスに4月以降は決まるということになりました。

息子はこの時点で療育に行っていたこともあり、療育先へも相談できたし、保育園からも手厚い支援をしてもらえたのもあると思いますが、まずは家庭での様子を保育園や幼稚園の先生に伝えることが大切だなと改めて感じました。

早めに園や療育先に相談できたことで、私自身も不安になり過ぎず、息子に寄り添うことが出来たように思います。

 

まとめ

進級の時期は、どんな子供での不安になりやすいもの。

そんな時期なので、子供の様子の変化を親もしっかりと感じ取って対応していきたいですね。

お母さんが一人で抱え込まず、園に相談したり、家族に頼ることで、子供の不安を少しでも減らせることに繋がると思います。

また、毎日の生活の中でお母さんも余裕を持ち、できるだけ子供に寄り添ってあげることが進級時期を笑顔で過ごせるポイントかなと思います。

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