明るく元気いっぱいの我が子、お友達とも毎日楽しく遊べれば良いのですが、たまにトラブルが!
園の先生から受ける報告に気分が落ち込み、親としてどう対応すれば良いか悩む日々。
ネットで検索してみると「謝罪」とか「裁判」とか出てきて、さらに不安は増すばかり。
こんな時、親が自分の子供に対してどのような対応をすれば、子供も傷つかず、お友達とのトラブルが減るのでしょうか?
お友達とのトラブルが起きる背景には、子供の性格や発達段階、環境など色んな背景があり、それはトラブルの相手となるお友達にも同様にあります。
今日は、子供が発達していく上で楽しく生活ができるようになり、トラブルも起こりにくくなるために身につけておくと良い言葉が綴られている、”子育てが楽になることばかけ 関わりことば26”という本についてご紹介します。
この本の内容
数年前は可愛い赤ちゃんだったあなたの子供さんも、いずれは大きくなりあなたの元から離れ自立していきます。
子供のコミュニケーション力を伸ばし、大きくなって自立し社会の中で生活していく上で必要な社会性を育てることばを筆者は『関わりことば』と名付けました。『関わりことば』を全部で26個、イラストや漫画を用いて紹介されています。
こんな方におススメ
①子供同士のトラブルが多く困っているお母さん
②トラブルを起こしやすい子供にどのように声をかけて良いか分からない方
③子供への効果的な声かけ、関わり方を知りたいお母さんや保育関係の方
この本を買うまで
こちらの本はいやいや期が終わらない2,3歳の子供に悩むお母さんへおすすめの本でご紹介した湯汲英史先生が書かれています。
『気持ちのコントロールが苦手な子への 切りかえことば26』と一緒にアマゾンで購入。
本の表紙に小さいながらも「コミュニケーション能力を伸ばします」と書いてあったし、
レビューには、
”一つ一つの項目で、なぜこういう問題がおきるのか、どうやって子どもに接すればいいのかが丁寧に書いてあった”
”具体的な対処の仕方がマンガで描かれていて、すぐに実行できるものが多く頼りになる”
”26の言葉をまず伝える(教える)=意識して使うだけでも違うような気がする”
といった内容があったため、息子にも使えそう!と思い購入しました。
この本で学べること
『関わりことば』って何?
『関わりことば』とは、こどものコミュニケーション力を伸ばし、社会性をはぐくむことばのこと。
「そっと」「だめ」「できた」「大丈夫」「いっしょに」など、子育てが楽になる魔法のことばをコミックでわかりやすく解説しています。
息子に『関わりことば』を使ったことで起きた変化
当時、3歳の息子は発達が遅く、言葉でのやり取りが難しい時期でした。
自分の思ったとおりにならないと癇癪を起こす。
お友達と遊びたいと思っても言葉で表現することができず、お友達の背中に乗ってしまいお友達が驚いたり泣いてしまったりする。
お友達の持っているオモチャを欲しいと思った時に
貸して~!
どうぞ!
ありがとう!
(借りる)
となるのが理想ですが、うまくやり取りができずお友達からオモチャを取り上げてしまうなどが目立っていました。
特に「貸して」のやり取りがうまくできない息子は、お友達が「どうぞ」と言っていないのに持っているオモチャを無理やり取り上げてしまい、お友達も「取られた!」と思うため、そのままお互いに手が出てしまいトラブルに…ということが園では多かったようです。
時には顔や体にひっかき傷を残してくることもあり、親としてはまたオモチャの取り合いかぁ、お友達にケガをさせていないかな、この子はお友達と楽しく遊べる日が来るんだろうか、大きくなってからもトラブルが頻回だと大問題に繋がるんじゃ…などと悩んでいました。
この「貸して」について本を読んだところ、貸してと言った時に貸すかどうか決めるのは相手のお友達であることを教える必要があると本には書いてありました。
息子はお友達に「貸して」と言えばオモチャを使わせてもらえると思っていたのです。
「貸して」と言えば、お友達の持っている物を取っても良いと思ってしまっている息子には、
息子が「貸して」と言った時にお友達が「良いよ」「どうぞ」と言ってくれて
はじめてオモチャを借りれるんだよということを教えました。
また、家でも親や妹が使っている物に興味を示し「貸して」ということがあるので、
その時は貸すかどうかは相手が決めることと、
「あと少し待ってね」とか、「あと〇回したら貸すね」、「〇〇(妹)が嫌って言ってるね、〇〇(妹)が遊び終わったら貸してくれるかもね」と声掛けをしました。
その時に妹には「貸すかどうかは、〇〇(妹)が決めて良いんだよ。」、「〇〇(妹)はまだ遊んでるから待っててねってお兄ちゃんに言おうね」と兄妹間でもやり取りができるように声掛けをしました。
もちろん、待っててくれた息子には貸してもらった後に「待っててくれてありがとうね」と言うのを忘れずに。
逆に妹側が息子に貸してという時も同じようにやり取りをして、息子自身が使っている物をまだ貸したくないと思っている時は「待っててね」、「終わったら貸すね」と言えば良いことも教えました。
これらのやり取りは数回試したぐらいではなかなか身につかないので、「貸して」を教えている間にも、もちろん今でも無理やり奪いとりトラブルになってしまうこともあります。
それでも、6歳になる息子は「貸して」のやり取りができるようになっただけでなく、言葉や心の発達も進んできたこともあり、園ではお友達をやり取りをして物の貸し借りができるようになりトラブルはなくなりました。
最近は「まだ使いたかったけど、〇〇ちゃんが『貸して』って言われたから貸してあげたの」と、お友達のことを思って貸すこともできるようになって成長を見せてくれていますよ。
まとめ
子供が生活やお友達とのやり取りや遊びを楽しみ、困りごとが増えないために身につけておくと良い「関わりことば」。
5歳ぐらいまでにしっかりと獲得しておくことで、集団生活でのトラブルを減らせるようになるかもしれません。
うちの子、もう5歳、6歳だけどというお母さんも今からでも遅くないと思います!
お母さんが全ての「関わりことば」を覚えて生活の中で使うのは難しいかもしれませんが、この本はイラストや漫画が入っていて読みやすいので、ちょっとした隙間時間で繰り返し読める内容になっています。
トラブルがまた増えてきた!、家で怒ってしまうことが増えてきた!という時には、また本を開いて読んでみれば大丈夫。
その時の子供さんに効果的な「関わりことば」を見つけることができるかもしれません。
ぜひお守り代わりに手元に置いていつでも読めるようにしてみてくださいね。
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