今日、保育園行きたくない!
朝からバタバタと準備をしている時にこんなことを子供から言われたらビックリ!
むしろ、
「えー??この忙しい時間に何を言うのかしら?」
ってイラッとしたり…
特に休み明けだと、親もなんだか体がなまっていて、いつも以上に準備でバタバタしていたりするから、できるなら子供にグズられたくない。
私もそう思います。
てゆうか、
保育園って遊んでて楽しいだけじゃないの?
何で行きたくないなんて言うのかな?
まだ小学校行ってない、まだ保育園や幼稚園に通う子供も登園拒否とかするの?
いわゆる『登園しぶり』?
そんな風にあなたも考えるはず。
では、どうして子供が休み明けに保育園などに行きたがらず、登園しぶりをするのか。
また、登園しぶりをした時、親はどのような対応をしたら良いのか、私なりの考えを今日はまとめてみました。
目次
こんな方におススメ
1.発達障害の子供さんを育てているお母さん
2.幼稚園や保育園への登園しぶりをしている子供のお母さん
3.これから幼稚園や保育園に通う子供を持つお母さん
子供だって毎日頑張っている!
大人になって、この仕事が毎日楽しくて仕方ない!という人って、どれぐらいいるのでしょうか?
私も、理学療法士という大好きな仕事をしていますが、いつでも楽しく仕事をしているかというとそうではありません。
話の合う患者さんとリハビリをしている時や、同僚と過ごす昼休みなどは好きですが、ただ参加するだけの会議や書類業務は気が重くなります。
みんな、大好きな仕事でも時には嫌な気持ちを抑えて仕事をすることがありますよね?
大人だって、日々頑張っているんですから、ただでさえ気持ちをコントロールしたり、我慢すること自体を学んでいる途中の子供は、もっと頑張ってるはず。
保育園や幼稚園は子供にとって、ただ楽しいだけの場所ではないかもしれません。
もちろん大好きな先生やお友達、楽しい遊びに美味しい給食。
楽しいことはたくさんあります。
でも、誰よりも大好きなお母さんから離れて1日過ごす。
好きじゃない遊び、苦手だと思っている活動があるのかもしれない。
そして、小学校へ上がる前の準備として自分で出来ることを身につけるため日々頑張っている。
子供も毎日頑張っているということをまず知ってくださいね。
発達障害の子供が休み明けに登園しぶりをする理由。
子供も日々頑張っています。
そんな園での生活をする中で、何かしらの特性や困り感を抱えている
発達障害の子供も頑張っているんです。
言葉の理解の遅い子や、活動全体の流れがつかめず、お友達がやっていることを見よう見まねでやっている子、不安が強い子、色んな物が気になってしまい動いてしまう子など。
このような子供たちは園だと集団生活についていけないことも多く、保育士の先生などから注意を受けることが多いかもしれません。
でも、
僕(私)だって頑張ってるんだけどなぁ。
って思ってるかもしれません。
もしかしたら、
どうして私っていつも怒られるのかなぁ?
と思っているのかもしれません。
僕、いつも一生懸命頑張ってるけど遅れちゃうんだ。
頭の中はフル稼働で精一杯頑張ってお友達についていっているのかもしれません。
私、どうしたら良いかわからなくて、いつもドキドキしちゃうの。
不安でドキドキして、どうしたら良いのか分からないのかもしれません。
私達も慣れない仕事を抱えている時など、家に帰った後はどっと疲れてしまうということありませんか。
そんな日々頑張っている時に、長いお休みがあってリラックスできると
あー、明日からまた仕事。
行きたくないなぁ。
また、あの大変な仕事があるのか。
もう、いっそのこと辞めちゃいたいな。
なんて、思ったりして…。
私は何度となく思ったことがあります 笑
むしろ、長い休みがあった時でなくても思うこともあります。
子供たって同じ。
日頃、たくさん頑張っているんだし、休みの間にたくさん家族で楽しく過ごせたら
そりゃ頑張らないといけない保育園や幼稚園に行きたくなくなるかもしれません。
特に、ゴールデンウィークや春休み、夏休み、冬休みなどの長期休みの後はなおさら。
きっと、発達障害のない健常児の子供でも行きたくないと思うことがあると思います。
登園しぶりがある時、親はどんな対応をすれば良いのか
登園したくない理由を聞いてみる
お話がある程度できる子であれば、どうして行きたくないのか理由を聞いてみましょう。
ここで注意したいので、「なんで」「どうして」など尋問になるような聴き方をしないこと!
大人でも「体調が悪いとかではないけど、何となく行きたくない、気が向かない」
そんなことってありますよね?
子供としても「何だか分からないけど、行きたい気持ちにならない」ということもあると思います。
ましてや、自分の気持ちなどをまだまだ上手に表現できない子供は、もしかしたらうまく話せずに「お腹が痛い」「頭が痛い」というかもしれません。
理由を話せずに「話したくない」というかもしれません。
子供が話したがらない時は無理に聞き出さないことも大切だと思います。
また、「だって行きたくないんだもん!」と子供が感情的に言った場合、
あなたも感情的になってしまうかと思いますが、
「何で行きたくないの?」
「保育園は行かないといけないの!」
と責めたり怒ったりしないようにしてしてくださいね。
子供の行きたくないという気持ちを「行く!」に変えたい気持ちはわかりますが、
まずは子供の気持ちを否定しない、いったん受け止めてあげるようにしましょう。
私達だって、困っていることを上司などにやっと伝えることができたのに、
頭ごなしに否定されたらすごく嫌な気持ちになるし、
「もうこの上司と話ししたくない!」って思ってしまいますよね。
せっかく子供なりに勇気を出して行きたくない理由を話してくれたんですから、
まずは「そうなんだね。行きたくないんだね」と受け止めてあげてください。
そして、「話してくれてありがとうね」と勇気を出して話してくれた子供さんに言ってあげてください。
子供さんを抱っこして話をしたりしたら、子供さんもあなたも話しやすくなるかもですね。
通っている園に相談する
もし子供が「先生に言わないで欲しい」と言った場合は難しいですが、
「話しても良いよ」と言ってくれた時は、園の先生に登園しぶりについて相談することをオススメします。
その時に、登園しぶりはいつ頃からなのか、家でどんな様子で理由などを話しているのか、行きたくないと言った理由があるのか、ないのかなど話せたら良いと思います。
そして、最近の園での様子も聞けると思いますし、登園できるようになった時は先生も子供さんの様子をいつも以上によく見てくださると思います。
登園しぶりをする子供を登園させる?させない?
休ませられる場合。
思い切って園をお休みして親子の時間にしてしまいましょう!
私個人としては、可能であれば登園しぶりをしている時は無理強いをさせず休ませてあげることも良いのかなと思っています。
その時に約束ができるのであれば、
今日はお休みして一緒に遊ぼうね。
明日はママもお仕事があるから、できれば保育園に行って欲しいな。
とお願いしてみましょう。
もしかしたら、
分かった!明日は行くね。
と、言ってくれるかもしれません。
嫌だ!明日も行かない
と言った時は、
そっか。行きたくないんだね。
〇〇くんの気持ち、分かったよ。
という感じで子供の気持ちを受け止め、一旦登園しぶりの話はおしまいにして親子の時間にしちゃいましょう。
お互いにストレスを溜めすぎないことが大切です。
その後は子供の様子をみて、翌日以降が登園できそうか考えましょう。
もし、
明日も行けそうにないかも…。でも仕事があるし…。
と不安な場合は、他にみてくれる人がいないか早めに探しておくのも手です。
登園できる場合は、可能なら早く迎えに行く
もし誰もみることができないため園を休むことができず、しぶりながらも登園できる場合、仕事やお迎えの都合がつくのなら、少しでもお迎えの時間を早くできないか考えてあげてください。
そして、お約束ができる子供であれば、
ママ、今日は○時に迎えに来るから待っててね
と声をかけてみましょう。
万が一、仕事が終わるのが遅くなって迎えの時間に行けなくなった時は、代わりにお迎えに行ってもらう人に「ごめんね」と伝言を伝えてもらうか、通っている園に電話して遅れる旨を子供にも伝えてもらうと良いかもしれません。
「僕(私)、頑張ってるのに」と子供は思うかもしれませんが、それでも大好きなママが「ごめんね」って言ってくれたことで、「自分のことを考えてもらえている」と分かり、明日も頑張る力になると思います。
もちろん、お迎え時間を変えられない、○時に迎えに行くという約束ができないと思うのであれば無理に約束しなくても良いと思います。
お母さんが苦しくなる約束は、子供も苦しくなるかもしれないので無理はしないようにしましょう。
何より登園する時や家を出る時など別れる時に、「行っておいでね」「行ってらっしゃい」とギューっとしてあげることができれば、それだけで子供の頑張る力になるはずです。
そして、家に帰った後もたくさんギューっとしてあげてくださいね。
抱っこしたりなど触れ合うことで、子供の脳内にもお母さんの脳内にもオキシトシンという愛情ホルモンともいわれるホルモンが出て、子供の情緒を安定させたり、お母さん自身のストレスも減るんですよ。
抱っこ、おススメです♡
登園しぶりを避けるには?
確実に登園しぶりを避ける方法は、はっきりいってないと思います。
では、できるだけ登園しぶりをせずに通園できるために親自身ができることは何でしょうか。
子供の成長の度合いや心の特徴について考えてみる
子供自身も大きくなるにつれて心も成長するので、やりたくない、嫌だという気持ちも出てきます。
成長するに従い「嫌だけど、頑張る」ということができるようにはなってきますが、子供によって成長のスピードはそれぞれ。
早い子では3歳ぐらいから「嫌だけど、頑張る」ことができると言われていますが、もっと遅い子も多いと思います。
特に発達障害のある子供さんは、「僕(私)はしたくない!」と自分をしっかりと表現して周りに合わせるのが苦手という子もいます。
それでも園では周りに合わせながら活動するから、とっても頑張っているんですよね。
そして連休後だけでなく、進級時期や行事の練習がある時期などは身体的にも疲れやすく、心も不安定になりやすいと思います。
ちなみにうちの息子は進級時期になると不安が強くなるのかグズりがひどくなり、おしっこが近くなります。ひどい時は5分に1回、「トイレ」と言っておしっこしています。(出ないこともあり)
不安があるんだろうと分かっているので、特に声をかけることなく様子をみていますが。
そして、特に幼稚園に通っているお子さんですと、もうすぐ夏休みがきますね。
せっかく4月からの新しい環境に慣れたところで長い夏休みとなると、休み明けははっきり言ってふりだしに戻る感じです。
特に、夏休みが明けてしばらくしたら運動会!という園だと登園しぶりが長引くかもしれません。
地域によっては夏休み明けはまだ暑さが続いていたり、逆に寒暖差が強くなってきたりして、
体調も不安定になりやすい時期ですしね。
きっと、子供だって体も心も疲れちゃうと思います。
私も仕事をしているので、夜の間に色んな家事をしたいと思っていますが、夏休み明けの子供たちは家に帰ってきた後はたくさん甘えて心と体を休めたいはず。
なので、できるだけ家事は朝にまわしたり、食事も作り置きなどして子供との時間を確保する予定です。
(我が家は子供との時間の確保のために、家事の仕組み作りや効率化は常に考えています)
こんな感じで子供の成長の度合いや特徴、スケジュール的なところをお母さんが把握し対処方法を予測するだけでも、お母さん自身が先を見越すことができ、どーんと構えることができるのかなと思います。
お母さんが不安になると、子供も不安になりますからね。
お母さん自身の心も安定させるために、まずは子供の成長や特徴について考えてみましょう。
生活リズムを整える
睡眠障害などがある子供さんは大変かもしれませんが、子供も親も生活リズムを崩さないことがまずは大切です。
休みが続くと、ついつい夜遅くまで起きていたりして朝もゆっくりと起きてブランチ。
たまにはそんな休日も悪くないと思いますが、連休中毎日となると子供の生活リズムも崩れて、いざ登園という日の朝は体がだるいから、行きたくないということもあり得ると思います。
朝いつも通りにしっかりと起きて、太陽の下で遊ぶ!
これだけで、夜もしっかり眠れるので翌日の朝が起きやすくなると思います。
早起きしてほしいと思うとつい夜を早く寝かせることばかり考えがちですが、朝早く起こして朝日を浴びる方が早寝早起きの生活リズムが作りやすいですよ。
暴飲暴食に注意する
休みだとつい外食が続いたり、デリバリーや買ってきたものを食べたり。
お友達家族と一緒にパーティーやバーベキューをしたり。
いつもと違う食事は大人も子供も楽しくて、ついたくさん食べてしまいますよね。
でも暴飲暴食は消化する力がまだ未熟な子供にとっては、内臓に負担がかかり体調を崩す一つの原因になることがあるので注意が必要です。
甘い物の摂り過ぎも体がだるくなりやすかったり、血糖値が上がったり下がったりとするので、機嫌よく遊んでたかと思えば、急にゴロゴロしたり、今度は機嫌が悪くなったりと、子供の様子が変化しやすくなったりもします。
日頃とは違う楽しい食事をした翌日は、家でゆっくり和食などを食べると親子とも胃腸の疲れを癒せると思います。
ちなみに我が家は子供の行事ごとなどに合わせて外食予定やイベントも考えています。
日頃から親子でのコミュニケーションを大切に
日頃から親子でスキンシップをとったり、一緒に遊んだりしましょう。
お金と時間をかけてお出かけしなくても、家の布団の上でじゃれたり、庭で遊んだり、近くの公園に行ったりするだけでも子供は喜んでくれると思います。
我が家は一緒にお菓子作りをしたりしますよ。
ただ、一緒にゲームをするとかテレビを視るとかは子供の心の栄養になるコミュニケーションとは言いにくいので、出来ればやめてくださいね。
まとめ
突然始まる登園しぶりや毎日続く登園しぶり。子供の様子を見ているあなたも辛いですよね。
頑張っているのはあなたも、そしてあなたの大切な子供さんも一緒。
もしあなたに余裕があるのであれば、頑張っている子供さんを少しだけ休ませてあげてください。
いつになったら行ってくれるんだろうって悩むかもしれませんが、きっといつか「明日は行こう」って思ってくれるはず。
大好きなお母さんからたっぷり愛情をもらえることで、子供さんは心の栄養を蓄えてきっと強くなってくれますよ。
もし登園しぶりしたらどうしようと不安なあなた。
子供の登園しぶりはいつ出るかは正直分かりせん。
でも普段から親子のコミュニケーションを密にして、子供の様子を知ること、規則正しい生活を送ることで、登園しぶりになる確率を下げることができるのかなと思います。
参考にしていただければ嬉しいです。
コメント